2011年09月05日

涙を奪われた人へ

こんなに変わってしまった世界で
まるで何もなかったかのように
季節は移り変わっていく

そのこと自体
なんだか
暴力的に思える

津波でたくさんの命が失われ
そのことに心を痛めはしても
数年後に始まるだろうことを
見ずに旅立っていった人たちは
幸いなのかもしれないと
時々考えたりする

でも
命のある限り
生きなければ

闘うことをやめてはいけない

諦めるために
生まれてきたんじゃないんだ

涙を奪われた人
あなたはどこに隠れているの?

ねえ
叫んでいいんだよ

当然の権利なんだ

悪いのはあなたじゃない

どうか心を殺さないで

あなたと
あなたの大切な人たちの
一度きりの人生のために
あなたの声を伝えて









posted by 結 at 01:06| 2011年 | 更新情報をチェックする

最近

何かに夢中にならずにはいられず、
かといって、最近、夢中になるのは
人に話せるようなことでもなく
漫然と日を過ごし、眠りに落ちる
けれど朝方また
現実とさほど変わらない夢を見る

そして再び
人々のつぶやきを眺めることから
1日が始まる

この1日はどこに続くのだろう
希望はどこにあるのだろう

たぶん願っているのだ
人々の中に見たいと
光の欠片を

手をつなぐ人を探してきたけれど
気がついたら
またひとりで歩いている

時々呼んでみるけど
心の中でつぶやいていただけでは
こだまも帰ってきやしない
posted by 結 at 01:20| 2011年 | 更新情報をチェックする

2011年10月20日

幸い

今日も
何事もなく
一日が終わる
それだけで
幸いな一日
posted by 結 at 01:15| 2011年 | 更新情報をチェックする

好きな人は

好きな人は

そっと見ている


声をかけても

必要以上

近づかない


気配を消して

そばにいる


でももし気づいたら

合図だけしてね


posted by 結 at 01:29| 2011年 | 更新情報をチェックする

2011年11月20日

あれから10年


ネットはすっかり

よそよそしい場所に

なってしまったけれど


それでも

窓は開けている


通りすぎる人と

滅多に目は合わせない


誰とでも

間隔が大切


踏み込みすぎてはいけない


たくさんの失敗を経て

わたしはやっと学習した


人が人のためにできることは

ほとんどない


誰かのために何かできるかもしれない

と考えたわたしは

なんて傲慢だったんだろう


リアルと同じに


わたしはわたしで

ここにいよう



posted by 結 at 00:46| 2011年 | 更新情報をチェックする

2011年11月21日

故郷

「田舎に帰るってみんなが言うのを聞くたびに


 いいなぁ わたしも田舎がほしいなぁ と思っていたの」


東京生まれ・東京育ちの彼女は言った



念願がかなったのは


別れることに決めたから



その彼女からメールが届いた


どこかわからない


山・山・山が見える


夕日の美しい「田舎」から



いつか遊びに行くね



その頃には


きっと「田舎」は


あなたの故郷になっている












posted by 結 at 00:59| 2011年 | 更新情報をチェックする

2011年12月03日

また冬がやってきて

雨が降っている


冷たい雨が降る


飛び散っていた

細かなチリをなだめ

色づいた葉を

鮮やかにする


冷たいだけではないのだ

雨は





posted by 結 at 09:59| 2011年 | 更新情報をチェックする

なんにもない

なんにもないわたし


わかっていたはずなのに

いまさらのように

突きつけられると

動揺してしまう


愛想が尽きたら

さよならしていいよ


若いときみたいに

そんなことは言えないから

心の中で

つぶやいている


好奇心旺盛で

話が上手で

自信があって

いつもたくさんの人に囲まれ

慕われ


そんな人のそばにいると

ますます自信はなくなるけど

そばにいようと決めたのは

わたし


だから

なんにもないままで

ひっそりとここにいる


選ばれたのは奇跡なのかも


だから

許される限り

ここにいる


そのあとのことは

まだ考えない











posted by 結 at 10:14| 2011年 | 更新情報をチェックする
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