2007年03月12日

みっちゃん

「雰囲気とか全然変わらないね」


わたしのことをみっちゃんはそう言うけど

みっちゃんだって同じだと思う。


「あ、沈丁花、もう咲いてるのね」

ってクンクンしたりするし。


「じゃあ、また」

と手を出したみっちゃん。


みっちゃんの手はひんやりしていた。


向こうのホームで

電車を待つみっちゃんに手を振ったけど

みっちゃんは全然気がつかなかった。


寂しそうなみっちゃんの顔がチラチラする。


若い頃からずっと儚げで寂しそうだったみっちゃん。

子どもをふたり産んで育てているというのが

わたしには信じられなかった。


でもみっちゃんはほんとはとても頑固だ。

自分をちゃんともっている。


みっちゃん、もっと楽になれたらいいのに。

みっちゃん、また会おうね。

あなたを笑わせるネタ、考えておくから。









posted by 結 at 22:12| 2007年 | 更新情報をチェックする
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